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土屋つかさの今か無しか

うみねこEp7考察

 うみねこEp7の考察です。ネタバレ全開なので、ゲーム未プレイの方は回避を推奨します。
 8月18日に書いた物なので「何を今更」感が強いですが、折角なのでアップします。また、アップする直前にまとめサイトのEp8考察を初めて見まして、みなさんの推理力に舌を巻きました。みんな凄い! そこで感じた追加考察を、最後に追記しています。
 それでは下にスクロールして下さい。

















































2010年8月18日作成分

 とりあえず言っておくと「犯人はヤス」。ただし、これすらも引っ掛けの可能性を断じきれないのがうみねこワールド。

■ヤス=シャノンについて

・ヤス視点にいるシャノンは、作中ではヤス以外の誰とも会話をしていない。
・福音の家での友達の中にシャノンが含まれていない。
・他の使用人が「(3人部屋の部屋割りは)2-2が筋ですよね」と言っている。しかし、シャノンとヤスが同部屋なら、この発言はおかしい。
・同期で入った使用人は全員辞めているのに、シャノンが残っているのはおかしい。
・つまり、シャノンはヤス(=シャノン)が生んだ想像上の「理想の使用人像」であり、「友達」である。
・そして、ヤス自身がベアトリーチェになった際に、ヤスはシャノンその物となる(元からシャノンだったのだから変な表現だけど)。

■マスターキーから鍵が無くなる魔法について

・マスターキー自身には、その持ち主を特定する印が無い事は、ヤス以外の使用人がマスターキーを落とした時に暗示されている。
・まず、ヤスの所持するマスターキーからあらかじめ部屋の鍵を取り、ロッカーに置いておく。
・明日音(だっけ?)がマスターキーを棚に置いた所で、ヤスが自分のマスターキーと交換する。
・これだけ。しかし、ロジックの解かれないトリックはうみねこ世界では魔法である。

■シャノン=カノンについて

・序盤でウィルがシャノンを問いつめるシーンから、シャノンとカノンが一人二役である事はほぼ明示されたと考えられる。
・源治が碑文のヒントを与える時、シャノンとカノンは同席していたが、カノンはシャノンにしか話しかけておらず、源治は後ろを向いて「お前」とシャノンを呼んだ。隣にカノンがいるのであれば「お前達」と呼ぶのが妥当の筈。
・ベアトとガァプの会話からも、カノンは傷心のシャノンが自らを慰める為に生み出した想像上の弟分である。

●カノンについての疑問(要考察)

・とはいえ、カノンは度々探偵権限を持つバトラの前に現れている(バトラ視点以外に出てくるカノンはそのほとんどが魔女幻想であると考えられる)。これはどういう事か?
・仮に、ある時点(おそらくはシャノンが後継者となった後)からシャノンが実際に一人二役を始めたとしても、それをジェシカが気づかないのはさすがにおかしいのではないか。
・仮説1:ジェシカは一人二役を知っている上で、シャノンが演じるカノンに恋をしていた。
・仮説2:ヤス=カノン=男であり、シャノン=女の方が、実際には演じている方だった。
・仮説3:ジェシカの文化祭に来ていたのは、ジェシカが見栄を張る為にシャノンに男装して来てもらっていた。バトラの前にカノンが出てきたのは、ちょっとした余興のつもり。
・あとまあ、実際問題としてこの二人は体格的に一人二役とか出来るのだろうか?

■TeaPartyで上演された内容について。また、ベアトリーチェの狙いについて。

・あの内容が真実とは考えにくい。ベルンカステルが赤字で言いかけた内容はエンジェが途中で遮っているので、真実であるとは(赤字では)証明されていない。
・というのも、仮に「バトラへの愛が狂気に変わり、シャノン=ベアトリーチェがルーレットを回したのが真実」だとした場合、ジョージの求愛をシャノンが受ける理由は無いのではないだろうか(ただし、Ep2は瓶詰めの物語であり、実際に1986年にシャノンがジョージにプロポーズされた事を示す証拠はない)。
・また、貴賓室に現れたベアトリーチェはシャノンの筈で、例え黄金の指輪を着けていた所で、親族(マリアと違い、外見を外見のまま受け入れる人達)がシャノンの言い分を鵜呑みにするとは考えにくい。
・仮説:1985年の回想が省略されたのは意図的ではないか? 実際にはカノン誕生後の2年間で、シャノンは真にジョージを愛するようになったのではないか? それであれば、「魔女の手紙」は、本当の歴史には存在しない事になる。シャノンがルーレットを回す理由はもはや無いのだから。(シャノンがバトラの事を諦められた理由については後述も参照)

■瓶詰めの物語について

・バトラに裏切られ、狂気にかられたシャノンは、自身の狂気を押し込める為に、六件島連続殺人事件の物語を書き始める(2本、あるいはベアトがゲームマスターをしていた分の4本)。つまり、シミュレーションなどではない。
・やがて、ジョージと愛し合う事によって、自身が書いていた物語は不要となり、海に流す(これが発見されてしまったのは、ある種の不幸であった)。

■猫箱の中と外の繋がりについて

・1986年の2日間は、猫箱の中にある為無限に物語を生み出す事が出来る。
・ただし、猫箱の外(つまり、その後の世界)との整合性は取らなければならないという制約がある(と仮定する)。
・TeaPartyでの最悪の物語でさえ、バトラの生死は不明になっている。他のゲームでも、碑文に照らし合わせると最終的に死んだ事になっているが、物語の最終版までは生きている。これはつまり、バトラは猫箱の外(その後の世界)でも生きているという意味では無いか?
・この場合、エヴァも毎回生き残る必要がある訳で、これについては要検討。

■解かれていない謎について

1:黄金の真実はなんなのか。

・「魔女による犯罪が魔法であるように、探偵による推理もまた魔法である」という事ではないかと思う。
・仮説:これまでの物語から、論理的に証明できるのであれば、その証明を省略して、事実のみを提示する事が出来る。これが「黄金の真実」である。
・Ep5で金蔵の死体を証明出来たのは、金蔵のみが右代宮家において多指症を持っていたから、という事では無いだろうか。

2:バトラの出生の秘密。ベアトリーチェ双子出産仮説。シャノンがバトラを諦められた理由。

・ヤス=理御の登場により、バトラの出生の秘密がまたよく分からない事になっている。
・これまでのゲームから、「バトラは明日夢の子だが、ゲームに登場するバトラ(俺)は明日夢から生まれていない」事が赤字で明らかにされている。
・仮説:19年前のベアトリーチェは「双子」を生んだ。そして、明日夢が生んだバトラは死産だった。ベアトリーチェの二人の子供はクラウスとルドルフの二人に預けられ、それぞれヤス(シャノン)と、バトラ(名前はそのまま)として育てられた。
・こうなると、シャノンとバトラは結ばれる筈がない(兄妹だから)。源治からこの事実を知らされたシャノンは、ジョージと結婚する決意をするのではないか。

・もう一個。背景が赤く染まるシーンでヤスと思われる(ただし口調は男ぽい)人物が「何故僕を生かしたのですか! こんな僕は家具だ!」と、源治達を詰問するシーンがある。これが何を表しているかは不明だが(数多のカケラの一つなのかもしれない)。これは夏妃が落とした子供が、生殖能力を失って生き残った事を意味しているのではないか。

■では、実際の六軒島では何があったのか。

・碑文の謎は、一晩で解ける物ではない(最低でも二晩かかる)と仮定する(「大人が協力して知恵を合わせれば、解けない謎は無い」というメッセージでもある気がするので、ちょっと微妙ではあるけど)。
・であれば、通常世界でも、理御がいる世界でも、あのような惨劇が起きる事は無い(黄金が見つからないのだから)。TeaPartyで上演された物はゲームでは無く、ベルンカステルの嫌がらせに過ぎない(ゲームではないから、ゲームマスターがいない)。
・とすると、爆薬が爆発したのは設備の老朽化などによる、本当の事故なのではないだろうか。エヴァはたまたま2日目に碑文の謎を解き、1人で貴賓室に入り、たまたま爆弾の難を逃れたという事なのでは?(誤って爆弾のスイッチを入れてしまったというのもあるかもしれない)


2010年9月22日追記

●黄金の真実について追記
・更に言えば「提示する事」は主観による(これは、赤字の真実が主観によるのと同じ)。論理的に証明できるとした上で、それを「魔法」と捉えるのも自由(Ep6での姉ベアトと妹ベアトの会話参照)。

●バトラ双子説について追記
・もう一つ。バトラが「俺は明日夢の息子である」と赤で宣言出来なかったという事は、バトラ自身は、自分がベアトリーチェと金蔵の子供である事を知っていた(更に言えば、シャノンと双子である事を知っていた)のではないか。

●碑文の謎について
・「dir lion」説を支持したい。碑文は元々理御にしか解けないノーヒントな代物で、金蔵は理御が生きている事(=「生きていて、自分の前にまた現れる事」=「生き返る事」)に賭けていた(まさに、金蔵の最後の魔術である)。
・「全ての死者を蘇らせ」の「全ての死者」は「初代ベアト&九羽鳥ベアト&理御」の3人のベアトを指している(碑文を作った次点では、死んでいるのはこの3人だけだから)。